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「だからさあ。
もういいかげんに戻ってくりゃいいのよ」
「３年生ですか」
「そうよ。
そりゃ、
もう引退の時期でさ。
３年にとっては大きな大会はないけれど。
だからって、
決裂したまま卒業じゃあ、
あまりにもみじめでしょ。
それに後輩に対しての指導もなけりゃ、
示しがつかないじゃない。
お陰で今年の男子ハンドはぼろ負けじゃないのよ」
「スンマセン。
力及ばずで」
「そりゃ、
仕方ないわよ。
先輩が１人もいないなんてね。
勝てなくて当然よね。
タクミくんのせいじゃないよ」
「そのくせ、
彼ら、
ばっかみたい。
ハンドやりたくてしょうがないのよ。
放課後集まって、
西君とか、
羽田君とか、
木山くんたち、
体育館の裏でバスケットやってんのよ。
見たことあるでしょ」
「あや、
そうでしたか」
「そうよ。
だったらさ。
もう１回やろうって、
なんでそういう話にならなかったのかしら。
もっと早くまとまれば、
夏の大会でさ、
いい線まで行けたかもしれないのに」
「意地ですよ、
意地」
「あたしは宮成くんに何度も言ったのよ。
皆をまとめるのはあなたしかいないよって」
「あ、
で、
俺になにか」
「あ、
つまり。
もうこうなったら、
タクミくんが、
あのどうしょもない先輩たちに戻ってくださいって、
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