16歳のダイアリー

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「そうだよ。 これが今4月とかでさ。 これから春の試合がバンバンあるんだったら、 戻って来てください。 先輩たちがいないと勝てません的な流れになってもおかしくないけれど今のこの時期にねえ。 いや、 別にイヤだって言ってるんじゃないけど」 と、 綱紀も言った。 「だったらさ。 まあ、 ここは、 真野さんの顔を立て、 そんで、 先輩たちの顔も立てて、 一応声ぐらい掛けようや」 と、 俺は言った。 「そうだよなあー。 実は俺も体育館の裏で、 木山さんや、 西さんがバスケやってんの何回か見たよ。 あんなけハードに部活やってたのに、 突然ブチッと辞めたら、 絶対調子狂うっていうか、 鈍るって言うか、 暇すぎて毎日苦痛だったと思うよ。 っていうか、 今もそうかも」 そう言う龍の声に、 俺も同調し、
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