16歳のダイアリー

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と、 話がまとまった。 まずは、 放課後部活をちょっと見てほしいぐらいの軽い伝言を6人全員に伝えることにした。 それでまあ、 揃わなければそれはそれで仕方がないことだけれど、 このことは真野さんにも伝えておいた方がいいね、 と言うことになった。 その役は俺が引き受けることになり、 文化祭の前までには、 なんとか話がまとまるんじゃないかとそんな気がした。  朝、 昇降口で真野さんを待っていて呼び止め、 (3年の教室は絶対入りにくいんだ)、 相談した内容を簡単に話したところ、 偉く喜んでくれた。 「やったあ。 で、 で、 で?宮成くん、 来るって?」 「多分。 や、 最初、 それ、 他の奴も来るんだろ?だったら俺は行かない、 とか言いだして」 「ふんふん」 「声は皆に掛けてるけれど、 だれが来るかは、 こっちじゃ分からないからって言ったら、 じゃあ…気が向いたらな、 みたいな返事で。 でも、 あの感じは来ると思う、 多分」 「来る来るう!」 「で、 他の人の感触は?」 「まだそれは分からないけれど…」 「そっか。 いい。 いい。 ありがとね。 うん、 気になるからさ。 あたしも顔出そうか?それとも男同士の方がいいのかな?」 「うーん、 どうだろ。 普通男同士の方が話早そうだけど。
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