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でも真野さんだったら、
いてくれた方がいいかも」
「なにそれ。
あたしも男同士の仲間入りって事?」
「あ、
いや。
そんな。
でも真野さん、
けっこう男らしいです」
「なによ、
それ。
形容詞間違ってるう!」
「はは、
そうっすね」
俺たちは教室へと向かいながら階段を上り、
話が終わらないうちに2階と3階に分かれる廊下に着いてしまい、
しばらくそこで立ち話をしていた。
そんな時、
珍しくマキが階段からぴょんぴょん降りてきたから、
ちらっと見たら、
なんとなく機嫌が良さそうだった。
思い切って、
「よ!!」
と、
声をかけたら
「あ…、
おはようございます」
と、
棒読みみたいな暗い返事。
なんだよ。
調子狂うな。
まさか、
真野さんと立ち話していたことまでも気に入らないのかよ…。
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