16歳のダイアリー

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 生徒会室のドアは思いっきり開いていた。 あーでもない、 こーでもない、 とおしゃべりが聞こえてくるところに、 用事のあったわたしが入っていくと、 「おっ、 ちょうどいいとこにやってきた」 と、 タクミさんが嬉しそうに言った。 「な、 なんですか」 3、 4人の2年男子がカタマッタ輪を見て、 わたしはちょっと緊張!なにが丁度いいのか。 「寿司食べにいかない?」 と、 唐突に言った。 フツー、 そういうの、 デートじゃない?でもだいたいお寿司って、 お小遣いで食べられる額じゃないし。 タクミさんは続けた。 「あのさ、 今度の日曜の夕方なんだけれど。 知り合いが、 寿司屋でバイトしていて、 おごりなんだよ」 「わ、 おごり?それはスゴイ」 「行く?」 「えーと、 えーと。 ホントにわたしでいいの?他に誘う人いないんですか?」 カタマッテいたうちの一人が、
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