16歳のダイアリー

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「ホント?」 「うん。 いいじゃん、 似合うよ」 彼にそんな風に言ってもらえるなんて、 こっちの方がよっぽどびっくりしている。 わたし、 彼女じゃないよね。 いいのかな?いい思いして。  わたしたちは時間より少し早めに着いて、 お店に足を延ばしたものの、 「うーん、 今混んじゃっているんだ。 あと、 3,40分時間潰せるかな?」 と、 言われ、 もちろんそうするしかなかった。 「じゃ、 おもちゃ売り場行こうぜ」 タクミさんがはしゃぐように言った。 おもちゃ売り場という発想はなんだか斬新だった。 何年振りかな。 高校生が行く所じゃないんだけれど、 でも、 2人なら行けちゃうよね。 タクミさんのそういうところ、 かわいっぽいよね。 わたしたちはふんわり、 ほんわりのぬいぐるみを見たり、 レーシングカーをいじったり、 鉄道模型に感心したり。 そして、 キティちゃんコーナーに入ったところで、 タクミさんはみょうに嬉しそうになり、
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