16歳のダイアリー

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「こういうところ、 男一人で来たら、 変だもんね」 と言いながら、 キティちゃんの付いたかわいい文具品を見て回った。 便せん、 クリップ、 シールにペン、 消しゴム、 下敷きやファイル。 そして、 3センチぐらいある、 分厚いノートに、 二人とも目が行った。 表紙は赤で、 でかでかと、 キティちゃんが描かれている。 中は、 ざら紙。 1冊の本のような感じだった。 思わずぴーんときてしまい、 同時に 「かわいい!」 と一言。 「買っちゃおうか?」 と、 まずわたしが言った。 「買っちゃおうぜ」 「うそお。 タクミさんも?」 「いいじゃん、 これ、 面白いよ。 いないよ、 こんなの持っている奴」 「だけど、 何のノートにするの?」 わたしは1冊取り上げた。
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