16歳のダイアリー

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「ごちそうになりまーす」 「どーも。 お待たせー」 と、 その人は言った。 わたしは代理彼女ではなく、 本命彼女に見えたい気持ちありありで、 顔をあげた。 驚いた。 その驚いた顔を見て、 その人は気付いた。 「ああー」 彼は角谷文隆さんだった。 「あれ?君は…。 ああ。 この間は、 手紙ありがとう」 と、 彼は丁寧に言った。 ミニコミに意見を書いてくれたときに、 お礼の手紙、 というか、 ちょこっとメモ書きを入れたりしていた。 でもその一言、 ちょっと意味深かも。 手紙、 手紙、 手紙?手紙ってなんだ?て感じ。 タクミさんは何だと思ったかしら。 「拓実くん、 同じ学年なの?」 「いや、 一つ下」 「あー、 そうか。 1年生か。 君ら、 知り合いだったのか」 と、 角谷さん。
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