16歳のダイアリー

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「あいや、 そっちこそ、 知り合いだったわけ?」 と、 タクミさんが、 変な発音でわたしに聞いてきた。 「あ、 まあ」 と、 曖昧な返事。 角谷さんはわたしが1年って知っていたはずなのに。 忘れてたのかなあ。 それとも全然関心ない…か。 驚き以上の…なにか焦りのようなものを感じていて、 どうしていいか分からなかった。 どうふるまっていいのか、 代理彼女なんかに思われたくない!と、 急に心は翻った。 どきどきを見破ったタクミさんに 「緊張してるじゃん。 何?どーして?」 と、 言われてしまった。 わたしの箸はちっとも進まなかった。 「もしかして、 あの人?きみの意中の人は」 と、 屈託なく聞いてきた。 やっぱ、 ばれたか。 手紙なんか出しちゃってるんだものね。 フツーじゃないよね。
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