16歳のダイアリー

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「角谷さんは、 俺らより1こ上で、 去年まで全日制だったんだよ。 でも家の事情があって定時制に移ってね。 俺たち、 中学も一緒だったから、 それで知ってたんだよ」 「へえ」 と、 言ったところで、 角谷さんがお茶を差し替えにやってきた。 「拓実くん、 そんで、 彼女なわけ?」 と、 わたしを見て彼が言った。 「はあー」 と、 大ボケのタクミサさん。 「だったら、 いいすけどね。 俺もう、 かなり前からカラ手(・・・)ですからね。 コイツ、 他に好きな奴いるって言うし」 タクミさんは、 明らかに気を使ってそう言った。 間違ってもわたしを彼女にしてはいけないと。
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