16歳のダイアリー

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「あ、 じゃあさ。 今晩ウチ来いよ」 「え?」 「なんて、 無理だよね。 角谷さん、 仕事終わったらウチに来ることになっていて。 ちょっと単車を貸してて、 それ返しに来るんだ」 「変ですよ。 わたしがそこにいたら」 「だよね。 んー。 じゃあさ、 俺から角谷さんに…」 「話さなくていい!!」 「角谷さんに彼女いるか聞いとくよ」 「あからさまに聞かないでよ。 さりげなくね」 「なんだ、 やっぱ知りたいんじゃん」 「まあ。 一応。 心の準備というか」 「で、 いないって言ったら、 探す気ある?って聞いてみる?」 「みないみない!!」 そんなことを言いながら、 わたしたちは角谷さんのことだけで盛り上がっていた。
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