16歳のダイアリー

38/184

19人が本棚に入れています
本棚に追加
/184ページ
「で、 こんどの日曜日、 昼の2時だって。 東急!行くだろ?」 お寿司屋さんの誘い。 角谷さんの言った通りだった。 「行く」 「うん、 最後だからな、 でもめそめそすんなよ」 「しませんよ」 「じゃあな」 タクミさんは部室に消えた。 するかも、 めそめそ…と、 わたしは心の中でつぶやいた。  日曜日の百貨店。 ひたすらにぎやかだった。 わたしたちは待ち合わせた後すぐ、 「角谷さんに何か贈ろうよ」ということで、 意見が合った。 「またおもちゃ売り場?」 「…というなわけにいかないでしょ」 「じゃあハンカチとか見る?」 「平凡」 「じゃあ、 文具とか?」 「キティちゃんのノートとか?」 「やあだ、 3人おそろじゃん」 「いつも身近に置いといてもらえるものにしよう」 「キイホルダーも身近って感じよね」
/184ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加