16歳のダイアリー

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「あれ?やきもち?相手、 結局分かんないんでしょ」 「もう分かったかもよ」 「ねえ、 きみきみー。 告白もしないし、 遠くで見ているだけでいいってホント?もし、 自分の方見てほしいって言うんなら…」 「いい―――。 もう今日で忘れられるから」 わたしは強情を張っていた。  わたしたちは、 ありきたりだと言いながら、 タオル売り場でアーガイル柄のフェイスタオルとハンドタオルのセットを買った。 タクミさんが色違いのハンドタオルをわたしに買ってくれた。  「内緒だよ、 角谷さんには」  「タクミさん、 今日優しいね」  「忘れるつもりなら思い出は多い方がいいじゃん」  タクミさんの笑顔は爽やかだった。 わたしもつられてほほ笑んだ。    お店は2時になってもわんさかと混み合っていた。 でも小さなテーブルに案内されるとすぐ角谷さんがやって来た。
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