16歳のダイアリー

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 タクミさんのペースで歩くと。 結構な早歩きだ。 額に汗がにじんだ。 「もうすぐ夏休みだなあ」 タクミさんはひとり言のように言った。 「夏休みを前にして、 彼女いないのって、 ひっさしぶりー」 「なにそれ」 「いや、 べつに」 「もてるって言いたいんですか」 「んな、 めっそうもない」 ちょっぴり胸が痛い、 そんな夏休みになりそうだった。 「いつまでもめそめそしてない!!」
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