16歳のダイアリー

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「なんだか、 本当にもういいや。 ごめんなさい」 「う!俺、 なんか悪いこと言った?」 「そうじゃなくて。 今までタクミさんにばかり甘えていたって、 ちょっと反省した。 ホラ、 他の1年女子だって、 タクミさんと仲良くしたいだろうし」 「なにそれ?それと用事と全然別のことでしょ」 「うん、 でも、 自分で解決する。 あんまりタクミさんにばかり頼らずに」 「あ、 そう」 「じゃ」 「うん」 なんだか変な流れ。 ま、 いいか。  それからしばらくして、 タクミさんに彼女が出来た話をどこからか聞いた。 朝、 学校に入っていく時、 二人で楽しそうに歩いていたのは、 彼女?ハンド女子部のエースだとか。 けっこう奇麗目の人だとか。 でも他の人から、 別の彼女の名前も聞いた。 なんだかどれもウソっぽい。 っていうのは自分がウソだといいなってそう思っているからなのかな。 あれ以来わたしは変なやつと思われてるかも。 そんなだから、
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