16歳のダイアリー

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「実は、 角谷さんのことでえー」 なんて、 しんみり話せなくなっていた。 心のどこかで、 タクミさんに彼女、 いなければいいな、 なんて思うのは自分勝手でズッコイよね。  ある日の放課後だった。 体育祭の準備にわたしたち放送部員は大忙しだった。 校庭に行ってはまた、 放送部室に戻ってみたり、 体育館に走ってみたり、 くたくただった。 そんな時体育館のミキシング室で最後の点検をしていたら、 「おおい、 放送部、 誰かいる?頼まれて持って来てやったよー!!」。
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