16歳のダイアリー

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と、 やっと言った。 こういう時だけ、 タクミさん、 黙って聞き役になっててズルイ! 「うん。 俺ら家族になった時、 妹、 まだ2歳ぐらいだったからね。 本当のきょうだいと変わんないよ」 お母さんがスゴク若いのも、 納得!そうだったんだ。 「それはそうと、 きみら、 いいコンビだよね」 と角谷さんがまた言った。 ずっと前にも言われたっけ。 「でも、 タクミさんって、 いっつも彼女候補の名前、 浮上してますよ。 校内では」 「そうなの?拓実くんもててんの?」 「もててますよ。 ハンド部のエースですから!」 「へえ、 ホント?」 「待った、 その会話!」 それまでだらりんとしていたタクミさんが中を割って会話に入って来た。
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