16歳のダイアリー

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「いやあ、 俺はもうこの際だから、 卒業まで誰とも付き合わないって決めたんだ」 と、 こう来た。 「なにがこの際なんだよ」 と、 角谷さんが笑う。 そうだ、 そうだ、 わたしもそう思った。 「せっかくアプローチして、 話まとまったかと思うとスグ振られちゃったりとか。 結構労力かけても報われないっていうか。 バカらしくなってきたんだ、 最近。 だからひとまずそういうの、 考えない事にしたんだ」 「ホントに?惜しいな。 紹介しようと思ってー」 と、 角谷さんが冗談っぽく言う。 「えっ?俺でいいの?」 と、 すぐに目を輝かせるタクミさん。
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