16歳のダイアリー

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それにしても、 わたしはタクミさんをイイと言っていた友達にこのツインキーの人形を手に入れたこと、 色々おしゃべりしたこと、 絶対自慢してやろうと思ったら、 わくわくしてきた。 そして 「じゃ、 またしゃべろうな」 と言ってくれたことも。  それ以来、 生徒会室で会うとわたしたちは何となくこんな風な会話をした。 少し前にカコちゃんという女の子と仲がいいという噂を聞いた。 てっきり彼女ができたのかと思って軽く追求したら 「あれは『お兄さんになって』って言われちゃって、 それだけ。 彼女じゃないよ」。 「お兄さん?それって、 つまり妹みたいに可愛がってっていう意味だから、 結局お近づきになりたいってことでしょ。 彼女であろうと、 妹であろうと、 遊びに行ったりおしゃべりするのは同じなんだから」 「そーなの?」 「そーです!寝ぼけないでください。 アプローチでしょ、 明らかに」 「妹で?」 「だから、 妹っていうのはこじつけで」 「けっこう彼氏はいるんじゃないの。 そんで相談に乗ってくれとか言ってきたり、 ま、 いいよ、 それ以上進展してないし」 「そのあと付き合った人いないの?」 「いいな、 と思っていた子いたけれど、 その子には彼氏いた」 「なんだ、
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