16歳のダイアリー

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角谷さんは、 できれば都合のいい時に、 単車を借りられたら、 その病院に行くのにすごく便利で助かるんだけれど、 だめかな?というような、 内容だった。 もちろん、 事情が事情だけに、 できるだけ協力したいと思い、 必要な時には電話してくれれば、 いつでも使って下さいと言った。 「ありがとう。 今、 学校も定時制に変わったんだ。 昼間、 働かなくちゃならなくて。 お袋は、 妹の世話もあって、 あんまり動けないし、 体調も崩しがちだから、 俺が頑張らないと。 単車あると、 時間短縮できるから、 助かるんだ」 と、 説明してくれた。 そうか、 確かにそりゃ大変だよな、 と深刻な気持ちにさせられた。 でも、 結構明るく、
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