第1章

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男がふと上を見上げると天井には無数の穴が空いていた。 そこから日光が差し込む様は星々が煌めくプラネタリウムのようであったが、実際にはその穴はそんなロマンチックなものどころか、おぞましく穢らわしく、人間が吐き出す排泄物の中で最も下劣なものによって穿たれたものだった。  男はベッドの上でため息を吐いた。 「またやっちまった……」
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