モモ色の天使

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小さな棺に入れられた小さなモモちゃん。 安らかに眠っているモモちゃんの頬は赤く、モモ色の天使になったんだと思った。 私は点滴が外れないため、次の日の最後のお見送りには行けない。 だからこの時がモモちゃんといれる最後の時間だった。 「お母さんミルク入れてあげて下さい。」 母乳を止める薬を飲み、母乳さえモモちゃんにあげれない。 ミルクを看護師さんから受けとったが、入れることが出来ない。 最後だと思うと辛くて悲しくてどうにかなりそうで、顔もまともに見てあげられない。
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