あらすじ

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 雨のよく降る四月のこと。ただ普通の日で、何もないごく一般的な日だったはずだ。その日に俺は捨て子を拾った。拾ったというよりは俺の家の置かれたって言ったほうが正しかったかもしれない。でも平凡で何もない毎日を変えたのはこの子だったなのかもしれない。  この子は極度の人見知りで、怖がりで人前に出ようともしない。そして大の人嫌い。俺だけは例外。まるで親のように慕ってくれている。それでもおどおどとしているのは変わらないけど。  だからこそいつか来る日なんてわかっていたのかもしれない。この子と別れる日なんて出会った日から感じていたのかもしれない。
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