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「おっひさー!!」
「どこ行ってたのかな?今まで」
「ちょっと世界を散歩してきた」
よしそれは散歩ではなく旅だぞ、天羽 奏(あもう かなで)さん?
「で、あとは翼たちが来るの待つだけ?」
「おう、そのとおりだ」
彼女は本来居ないはずの人間だ、二年前、「ツヴァイウィング」として翼と共に活動していた頃、ライブ後のノイズ戦において、ネフシュタン起動実験のためにLiNKER投与を控えていたことから時間切れに陥り、早期決着のため「絶唱」を発動。
適合係数の低さとLiNKER投与中断が重なった結果その負荷が肉体の耐久限界を超越し塵となって死亡したのだから。
「やるんならもう少し早く言ってくれよな」
「済まないな、不定期だからサプライズも出来るんだ」
その時の記憶を含めて新たな肉体を与えて復活させたのが何を隠そう自分自身である。
そのために自分が忌避していた技術も使用した、それは彼女に生きて次の未来を見て欲しかった、それだけのために
「よし、俺に仕事はないな!!」
「あるんだなそれが」
「なにぃ!?」
途中からやってきた俺の悪友、牧瀬・セリア・ギュスターヴは仕事をサボろうとしていたのだろう、残念だが見逃さないよう用意してある
そんな彼だが、当然ながら高い戦闘能力を持っている。
というか純粋に近接オンリーならば俺は彼に負けるだろう・・・肉弾戦でも、ストライカーでの戦闘も・・・
「私はカズマを手伝うわ」
「私がやります」
「私が」
俺の後ろで騒ぐ女子共はそれぞれ、彼女であるイースェリア・クロノリーゼ、姉である藍澤梓、妹の藍澤レイナだ
「君たちにはそれぞれ仕事を与えてやろう!!」
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