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珠理奈「お姉ちゃ~ん!」
二人の後ろから玲奈を呼ぶ声が聞こえて振り返る。やって来たのは玲奈と同じでKeeper所属の女性だ。
名前は【真中 珠理奈】。玲奈の妹だ。
玲奈「どこ行ってたの?」
珠理奈「秘密特訓。おかげでいい運動になったよ」
ガッツポーズを決める珠理奈。純平の顔を見て何かを思いだし、ハッとした表情を浮かべた。
珠理奈「純平さん、メシエコード取得おめでとうございます」
純平「あはは、ありがとう」
姉妹揃って全く同じことを言う。純平は思わず笑ってしまった。
珠理奈「??」
玲奈「ちょっと純平くん?」
純平「ごめんごめん」
察した玲奈は純平の行動を指摘。純平は笑いながらもすぐに謝った。
珠理奈は何のことか分かっていない様子。
「おい、喧嘩だってよ」
「なんかヤバそうじゃない?」
通行人の言葉を耳にした三人。偶然にも珠理奈の顔見知りだったので、珠理奈は内容を聞きに行った。
珠理奈「喧嘩って?」
「あ、真中。実はさ噴水広場でPaladinとGardnerが喧嘩してるみたいでよ」
「しかもPaladin側は一人だって。それが何とあの【King Crusader】だって」
玲奈「【King Crusader】って…」
純平「あぁ」
玲奈と純平、珠理奈はそのメシエコードを持つものを知っている。純平にとっては同期であり同じくメシエコードを持っているものだ。
純平「行こう!」
純平の言葉に玲奈と珠理奈は頷き通行人のウォーリアに別れを告げて噴水広場に向かって行った。
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