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時間帯は常に夜で天候は雨。周囲に人は居らず雨が水溜まりに当たる音と時おり光る雷鳴が街に響き渡っていた。
そこの中心には巨大なビルが建っており、それを囲むように様々な大きさのビルが建ち並んでいる。
その街の雰囲気は“闇”を彷彿させるものがあった。
唯一そこに歩く一人の少女がいた。小柄の少女は金色の長い髪をツーサイドアップに結わえ、黒いノースリーブに黒のミニスカート、黒のブーツを履いた少女。
腰に巻いたマントを靡かせ宛もなく街を歩いていた。
??「時が……動いた…」
少女は天を見上げ独り言のように呟く。しかしそれを消して独り言ではなかった。
??「ようやく動いたか」
少女の背後に背中合わせで立つ黒いロングコートに身を包んだ青年。フードを深く被っていてその素顔は分からない。
??「…ノエル」
青年の名は【ノエル】。腕組みしていたノエルはそれをほどくと正面に向かって歩き出した。
ノエル「ではこちらも次のフェイズに移行するとしよう。そっちは頼むぞ、イブ」
少女の名前は【イブ】。頷くイブは同じように正面に向かって歩きだす。
イブ「この世界は……眩しすぎる」
To be continued
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