Chapter3

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少し進み宿舎の奥へと到着。階段の踊り場に差し掛かった時、純平が口を開いた。 純平「んで話って?」 やや期待を胸に抱き純平が切り出した。振り向く敦子の表情は不機嫌丸出し。 敦子「メ・ェ・ル!」 純平「え?」 敦子に言われ戸惑いながらもポケットの電子端末を手に取る。画面には緊急招集を知らせるメールが入っていた。 純平「あれ?!」 敦子「やっっっぱり気付いてなかった!!ねぇ、これ何度目?」 純平「あぁ~!(汗)。でもこの時間帯、玲奈と修練中だったから気付かなくて!(汗)」 敦子「…あのね~。小まめに確認しなさいって行ったわよね?」 言い訳を言う純平に更に詰め寄る敦子。圧倒される純平は更に続ける。 純平「いや仕方なかったんだって!(汗)。その後珠理奈ともあって確認する暇なくて──」 敦子「珠理奈?…あぁそう、じゃあ純平は私達がマスターに招集を受けてる間に、両手に花抱えて遊んでたわけだ」 純平「オレは龍二か安っぽいナンパ士か!!」 二人のやり取りはまるでカップルの痴話喧嘩のようだった。 純平「あの後日下がGardnerといざこざ起こして大変だったんだからな!」 敦子「日下くん?」 日下の名前を聞いて敦子の表情は変わった。緊急招集には日下も来ていない。 二人が同じ場にいたことに驚いているようだ。
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