Chapter3

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外部修練場に到着した一同。すでに何人かのウォーリアは模擬戦を行っており各々が精進している。 敦子「純平、あそこ」 純平「あぁ」 その近くでウォーリアをは監視する一人の老人がいた。その身なりは純平や敦子のようにウォーリアとは違い、どちらかと言うと博識の装い。学者に近い人だった。 敦子「トット先生」 トット「ん?、おぉ~敦子ちゃんに純平くん。久しぶりですなぁ」 トットは朗らかな笑みを浮かべて2人を迎え入れた。その表情はとても教官とは思えない。 純平「教官就任、おめでとうございます」 トット「いやいや。なにぶん人手不足でですな。私のようなものは小さな小部屋でクォーツの研究をしているのが一番なのですよ」 修練の教官とは戦いの基礎を指導する事と同じ。ゆえに指導者としては一目置かれる立ち位置ながらトットは余り気に入っている様子ではないようだ。 敦子「修練指導が終わりましたら、またお話しできますか?」 トット「もちろん。たっぷり時間を作って待っておりますよ。ささ、どうぞごゆっくり」 トットはそれから新たに現れた指導志願者のもとへ向かい2人とは一旦別れた。 2人もまた、それぞれに別れ修練に勤しみ出した。
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