Chapter3

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麻奈美「楽しませてもらうぞ」 麻奈美は駆け出していき、純平もそれに合わせて走り出した。 スレ違い様に2人の木刀が衝突した。 ガコン!! 純平「!!」 その一撃で予感は的中した。ウォーリアの中にはメシエコード取得候補者、つまり持っていてもおかしくない実力者が何人か存在する。 麻奈美はその1人だ。 純平(Keeperにこんなヤツが…!) シュン!! 純平が振り向くと目の前には麻奈美はおらず、麻奈美は既に次の行動へと移っていた。 高く飛び上がった麻奈美は木刀を純平へと降り下ろす。すかさず純平は守りの体勢に入った。 ガキィィィィィィン!! 純平「くっ…!」 麻奈美「反応はまずまずか。だが!」 ドスッ!! 純平「くぁ!!」 サマーソルトキックを放つ麻奈美。顎にヒットした純平は飛ばされ、麻奈美は着地した後、一気に純平に攻め掛かる。 麻奈美「その場しのぎでは攻めたてられた時に剣が鈍るぞ」 純平「ちっ!」 身体を無理に立て直し、払う形で木刀を奮う。麻奈美の一撃をしのぐ為の物だったが、麻奈美はそれを躱し純平の懐に入る。 純平「なに!?」 麻奈美「バレバレだ!」 ドスッ!! 純平「がっ…!」 渾身の突きが純平の腹にヒット。芝の地面に身体を打ち付けながら純平は横転した。
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