Chapter3

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その時だった。 龍二「うわぁぁぁぁ!」 麻奈美「!!」 2人のもとに突如龍二が吹っ飛んできた。咄嗟に純平から離れ龍二の直撃を回避。 対して逃げる事が出来なかった純平には龍二が直撃した。 純平「いて!…なんで龍二が?」 純平が混乱している刹那、今度は麻奈美に木刀が飛んでくる。 麻奈美はそれを弾き飛ばし飛んできた先に目を向ける。 そこには玲奈、篤人、龍二、遥香を相手に一人で戦っていた敦子が立っていた。木刀は篤人が持っていたもの。 敦子「Guardianも大したことない……ね」 麻奈美「………」 敦子「力に自信があるみたいね。だったら私とも戦って貰えない?」 笑みは浮かべて近寄ってくるが、それは表面上のもので本心の笑みではない。Guardianを侮辱されたことか、純平を痛め付けられた事への怒りか、それは定かではない。 しかし、敦子が怒りに満ちているのはハッキリしている。 そこにいるウォーリア全員が修練を止め、固唾を飲んで2人のやり取りを見ている程だ。 麻奈美「しばらくは満足できないと思っていたが、“至高の姫”とまで言わしめるアンタなら満足させてくれると思ってた」 敦子「純平を出しに使って私を唆すなんて、あざといことするのね」 二人は持っていた木刀から手を放して、敦子はコバルトブルーのフォースセイバーを、麻奈美はマゼンタのフォースセイバー取り出す。規制の掛かっていないこの状況、真剣勝負になるのは免れなかった。 純平「お、おい敦子!」 純平が呼び止めるも敦子は耳を貸さない。一定の距離で対峙し、二人は立ち止まった。
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