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「お~い美央……っておい!大丈夫か!?」
突然、欠伸をしながら私の部屋に入ってきた疾風が、泣き崩れている私を見て、すぐに駆け寄った。
「よっ…よ…う……いちが……」
今でもテレビ画面に写っている通称【学生真っ二つ事件】。それを見て、疾風は自分が弟のように可愛がっていた陽一だと気づき、私の体を強く握り締める。
「はやっ…」
「いいから無理すんな。」
疾風は泣いてる私の頭を優しく撫で、私のことを慰めてくれた。本当は自分もつらいはずなのに……。
私は少しの間、疾風に抱き締められるような形でひたすら泣き続けた。
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