福部美来

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「ねえ、にしこーから何がきたの?」 私は美央にそう問いかけると美央は仕舞かけていた携帯を取り出し、画面を見せる。 変顔をした女の子キャラの画像。私は何のキャラか分からなかったが、思わず吹くように笑ってしまった。 そして、美央も笑顔になり、登校途中で周りの目を気にせず、二人で大笑いした。 「あぁ、久々にこんなくだらないことで笑っちゃった。」 美央は目に涙を溜めて、その雫を指ですくう。私はそんな美央を見て、少しだけにしこーに嫉妬した。 こんなくだらないことでも私には出来ないことで美央を笑顔に出来るにしこーに。
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