挑戦状

7/7
前へ
/45ページ
次へ
みんなに注目を浴びているポコはキョトンとして目を大きく見開き立っている 徐々に顔の形が変わっていく 泣き顔でも笑顔でもない顔になったポコは 「クロにぃ」 とつぶやく 「ああ久しぶりだね。ポコ」 とクロスは微笑む みんなは唖然としている 特にクロス達を知っているメンバーはクロスとポコを交互にみて 「はぁ?」 と声をあげた ポコは 「クロにぃ!」 とクロスの方に走りだす だがクロスの前に立っているジルにひと睨みされ身体がピタッと止まる 「ぐぅ、なんだこ‥れ」 とポコは苦しそうにもがくが動けない ジルは 「サイコキネシスだ‥もがいても動けない、じっとしていろ‥まだクロスさんの話が終わってない」 とポコを睨み続ける クロスは静かにポコとジルのほうを見ながら話を始める 「みんなもわかったと思うが、ポコはおれの弟だ。ポコが旅立つときに会ってくれとある人に頼まれてここに来ている。これから長く厳しい旅になるのをポコが耐えれるのかを見て来てくれと」 口をあんぐりしていたバーバがその話を聞き我に返ったように 「ちょっ‥あんまり理解できてないんだけどね、ポコくんの話とマックスさんが倒れたのって関係あるの?」 とクロスに聞く 「すいません。あれは事故です。マックスさんには事前にポコとおれが兄弟だと伝えに行きました。そうしたらマックスさんが驚きそのまま倒れてしまって。バーバさんがいることは分かっていたのでお願いしようと出て来てしまいました」 とこくりとバーバにクロスは頭を下げた 「はあ‥やっぱこけただけかよ」 とティグレや他のメンバーも呆れた表情をしている 「それは後で謝りに行きます。今はポコ、君を試させてもらうよ」 とクロスはポコの方に向き直しポコの方へと歩き出す
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加