4人が本棚に入れています
本棚に追加
明日から冬休み。
そう、明日から冬休みなのですよ。
そして今は授業が終わり放課後、賢介嬉し過ぎてドキがムネムネしちゃう!
キャピ☆
内心、はしゃぎながら左手でピースをしていると、隣の席の男子が話し掛けて来る。
「なー、ケースケ。明日暇?」
誰だ、ケースケ。
俺、ケンスケなんだけど。
などと、一瞬戸惑ったが、俺のあだ名のようだ。
いや、だって毎回あだ名変わるから一瞬誰を呼んでんのか分かんねーだよなー。
「おい、ケースケ無視すんな」
「いや、俺ケースケじゃなくて、ケンスケだから」
「うん?」
隣の男子はなに言ってんだ? こいつ? みたいに首を傾げる。
や、それ、俺が今一番言いたい言葉No.1だから。
「まあ、明日は家族と出掛けるから無理だ。明後日なら良いぞ」
「そっかー。了解したケースケ先輩」
「俺ケースケでもなく、同級生なんだけどな」
まあいいか、取り敢えず帰るかと、隣の男、佐藤の肩に片手を置いた瞬間、勢い良くクラスの出入り口であり引き戸が開けられた。
古いのか、途中で何回か、止まり「っれ~?かっし~な~? たてつけ悪すぎんだろ」と、呟きくらいの音量で聞こえたのは言わないでおこう。
最初のコメントを投稿しよう!