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一年生のときより自由時間の増える二年生。
そんなときは気の会う友を連れ立って、カフェに行って座談会。
「あぁん! 浮気かも!!」
女の子が4人も揃えば、恋の話に花が咲く。
「だから、あんな男はやめなさいって言ったでしょ?」
そう言って呆れる唯。
「困ったわねぇ」
と、あっさりと言ってのける美里。
そんな3人と同じテーブルを囲むヒナはドキドキしながらオレンジジュースを啜った。
「……なに、あんた達の反応。心配とかしないわけ?」
半白眼で睨むような明日香に唯はふぅーと肩で息を吐く。
「元々そういう男だったじゃない」
そんなことは初耳の明日香は「ちょっ、どう意味よっ!?」と詰め寄ると、唯は一口紅茶を口に含み仕方なさそうに話し始めた。
「前にあたしとばったり会ったとき、ちょこっとお茶したじゃない? その時、明日香がトイレに言ってる間、言ってきたのよ」
「なっ、なんて!?」
「彼氏いないなら、今夜俺とどう? って」
「――はぁ!?」
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