第25章 お披露目

7/32
554人が本棚に入れています
本棚に追加
/526ページ
指定された呉服屋さんに行くと既に準備をして待っていてくれた。 主人は社長から使用する目的を告げられていたようで、手書きの京友禅と西陣の帯を中心に沢山とり揃えていた。 「なるべく華やかなものをご用意させていただきました」 確かに、ほとんどが、赤やピンクなどの着物だった。 私は着物のことなど判らないので選んでもらい、写真を社長へ送るとすぐOKが出た。 値段を見ると100万円の反物、帯は150万円。 帯の方が高い。 「本当に、急にな話で困ります。 仕立てる期間は最低でも1カ月はかかるのに。 たった10日なんて。 社長には本当に困ったもんだ。」 そうぶつぶつ言ていた。
/526ページ

最初のコメントを投稿しよう!