第25章 お披露目

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パーティーの間中、私は社長の傍にただ立っているだけだった。 さっきの老人たちから、ぎらぎらとした視線を感じる。それ以外の人からも。 帰りのタクシーで社長から 「今日はよくやった。」 と言われた時、 「ありがとうございます。  でも、パーティーでは立っていただけです」 と、答えた。 「いやいや、お前のことを見せびらかすのが目的だからな。  欲しそうな男は沢山いたぞ。」 社長はそう言って笑った。
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