第14章 禁断の季節

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車でそう遠くないところ。 小さな公園のような墓地に サチは眠っていた。 「――ちょっと待ってて」 途中花屋で車を止めて。 サチの香水と同じ匂いがする フリージアの花束を買った。 「花なんか持って……」 そんな僕を 冷めた目で見ながら 「ホントは愛されてなかったのに」 由良はどこか切なげに呟いた。
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