第14章 禁断の季節

9/23
前へ
/30ページ
次へ
「そうかな……」 由良の膝に花束を放ると 僕は再び車を走らせた。 「ま、秘密の日記にそう書いてあったんだからそうかもな」 「なんか……」 「なんか?」 「なんか僕の方が騙されてる気がする」 フリージアの花束に鼻先を埋めながら 由良は面白くなさそうに言った。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加