プロローグ

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はっきり言って、とても面白かった。 私には好奇心というものがなく、勉強も運動も、恋でさえ、それなりでよかった。 彼氏はたまにできるけど、学校でそこそこ人気のある人と浅く付き合っては、適当に別れていた。 友達とだって、本気で付き合っていなくて、可愛い子と仲間ごっこをしているだけだった。 将来の夢も、目標さえない。 ただ毎日、学校生活をこなしているだけ。 そんな、充実しているようで退屈な高校生活を送っている私にとって、突然現れた田中君の存在はとても刺激的だった。
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