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なぜ君はあいつのそばにいるのだろう。僕にはそれがわからない
。
あいつといると、君はいつも不機嫌な顔をしているね。でも、僕といるといつもあいつの話をしているね。
僕には君がわからない。あいつといる時の不機嫌が真実なのか、僕といるときの君の笑顔が真実なのか。
僕にはもうわからない。半信半疑、君も、あいつも、自分自身すら信じられない。
だから僕は君が憎い。愛おしいから憎らしい。君の心を勝ち取っていくあいつに嫉妬してる僕がいる。心の底から憎んでいる僕がいる。
ねえ、お願いだから僕にもうこんな仕打ちをしないでくれよ。笑顔で相談を持ちかけるなんて仕打ちをしないでくれよ。あいつの話を僕にしないでくれ。
今日も君は僕に笑う。僕は笑顔で拳を握る。今日も手には赤く爪の跡がつく。
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