2回目の予兆

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離れようとせず、話を聞いて欲しいとばかりにジト~とこっちを見つめる彼女。 泣きそうと言われ、放っておけるわけもなく、 「昼休みお話ききますね」と約束を交わし業務に戻った。 そして昼休み。 課から離れたフリースペースで話を聞いた。 それがめちゃくちゃ重い話であったため、いや、彼女の雰囲気の重さも手伝って倍かな。 どのような感覚かというと、午後はつねに漬け物石を腹に抱えたようだった。 ため息をついてもついても苦しさから解放されなかった。 そして休みも彼女の顔が浮かび憂鬱だった。 彼女は50代にして「かまってチャン」と「甘えん坊、よしかかり隊」のスキル持ち合わせていた。
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