バル森でファイヤードラゴンのはずが・・・・・・・

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僕がそう叫んだ瞬間だった。 急に驚いた表情で魔道具を見るガム。 「は?え?あ・・・・・・嘘だ・・・・・まさか・・・・・・」 慌てた様子で、魔道具を見詰め直し、それから、必死の形相になって、魔道具を外そうとするガム。 「が・・・・・あ・・・・・止せ・・・・・止めろ・・・・・嫌だ・・・・・」 苦しそうに言い出したガム。 それと同時にガムの左腕が、持ち上がるようになって、そのままドクン!ドクン!っと波打つように震えながら膨らんで行く。 その様子に、ジェムは息を呑み女性達は悲鳴を上げる。 「だから言ったんです!聞きなさい!その少年では無理です!判るでしょ!」 僕の言葉に、ドクン!っと大きく震えるガムの腕。 ガム自身は、半分意識が飛んでいるようだ。 僕がそう言うと、ガムの腕からオオオオンンン・・・・・・っと響く音がする。 僕は、頷いて言った。 「意思が目覚め始めてますね!判るでしょ!その少年は幼過ぎます!貴方の望むような力を集めることは叶いませんよ!」 僕の言葉に呼応するように、空気に緊張が走る。 僕は、自分の腕を前に出す。 「僕に憑きなさい。僕ならば、きっと満足出来るだけの力を集められる」 僕はそう言って自分の周囲に光の粒子を舞わせ、尚且つ無属性の魔力玉の一部を属性付与して多くの多属性の魔力玉を周囲に舞わせる。 その様子に驚くジェム達。 「何て数の種類と多さなんだ・・・・・・」 呆然と周囲の魔力玉を見つめるジェムや女性達。 僕は、そんな様子を確認しながらガムをずっと見てる。 全部の魔力玉を彼等が見たら、もっと驚くだろうな。 僕は、訓練や強化や鍛錬に防御の意味も込めて、常に無数に発動してるからな。 僕が展開している魔力玉を見て?感じてか?ガムの左腕がズルズルと本体を引き摺るようにこっちに向かってきた。 僕は魔力玉を属性無しに戻して、近寄って自分からガムの左腕に触れた。 その瞬間。 ガムの腕から触手のようなものが伸びて来て、僕の腕に巻きつく。 しっかりと巻きつくと、ガムの腕の魔道具がスルリと外れて意思を持ってるように、僕の腕に嵌る。 瞬間、僕の中に伸びてくる触手。 僕は、額に汗を滲ませながら、苦痛を抑えて左腕を抑え込んで言った。 「さあ。堪能して下さいよ」 僕はそのまま魔力を集めて吸収して身体に巡らせる。
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