バル森でファイヤードラゴンのはずが・・・・・・・

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だが、ここで反応したのは、ガム。 「な!君達は何処へ行くんですか!私と一緒に戦うのではないのですか!私が倒している間、私のガードをしてくれる約束ではなかったのですか?」 不満な表情で言うガムに、申し訳なさそうに女性達が言った。 「が、ガム様。ごめんなさい!やっぱり、ゴブリンだけは・・・・」 「本能的に無理ですう・・・・。あんなのに、触られるのは嫌ですう・・・」 「だってえ・・・・。完全に、こっちばかりを見てるんですものお・・・」 女性達が鳥肌を立てるように、ジェムのそばに集まったのを確認して僕は結界を張る。 「さて。君のお手並みを拝見するとしようか」 そう言って笑顔でガムを見ると、強く魔力を纏めながら怒鳴って来た。 「貴方はギルドランクがΩなんて最強の魔術師なんでしょ!だったら、こんなの蹴散らして証明したら如何なんですか!私にだけ討伐をさせるなんて、随分じゃないですか! 父に伝えて、協会に訴えますよ!」 ああ。これは、大きいのを行くつもりか?森の破壊は考えないのか?魔力の動きから理解した僕は思わず眉を寄せる。すると、ジェムが言った。 「ガム!デカイのぶちかます気じゃねえだろうな!森は大きく破壊しちゃいけないんだぞ!判ってるのか!」 シリルをそっと地面の上に置いた自分の荷物の上に寝かせてその上に上着をかけると言ったジェム。そのジェムを怒鳴りつけるようにしてガムは言った。 「煩い!平民は安全な場所にいるからなんとでも言えるんです!ここに来て、この臭い下等な奴等と対峙してみれば判りますよ!こんな物等!一瞬で殲滅して差し上げますよ!」 そう言って、魔力を大量に込めた上級魔法の火の魔法を放つ。 ガムを中心に大きく魔力がうねり、炎の柱が立ち上がると、風が渦を巻くように入り込んで、炎の竜巻となる。そして、それは周囲の木々を巻き込んで大きな炎になる。木々の中にいた魔物や動物たちが一斉に、悲鳴をあげて逃げ惑う。僕は、無数に展開してる魔力玉を次々に魔物や動物達に放って、その魔力玉で包み込む。瞬間、パニックになるものの直ぐに眠らせるために、周囲に無数の生き物が浮いているように見えたガムが慌てる。 「な!何だ!これは!」 僕は、クスッと笑うと言った。 「無関係な生き物を消すのはいただけませんね。 ゴブリンは、今の魔法で倒すか逃げるか出来たようですが、大物が残ってますよ?どうされるんですか?」
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