むかしむかし

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少女 「はぁ……はぁ……」 森の中、一人の少女が必死に走っていた。ブロンドの髪をなびかせ、大事そうに一冊の本を抱えながら走っていた。 少女 「どこ……どこにいるの……?」 辺りをキョロキョロと見回しながら、止まることなく走り続ける。 少女 「早く……見つけないと……」 光りが刺す方へと進んでいく少女は、一気に森を抜けた。息を整えるようにゆっくりと辺りを見回すと、遠くに人里の様なものが見える。 少女 「村……?とにかく探さないと……!」 少女はぎゅっと本を握りしめる。そしてフードをかぶり直して言った。 少女 「異変を解決してくれる……巫女って人を……!」 すると少女はフッと姿を消してしまった。
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