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博麗神社
霊夢
「…………」
幻想郷の巫女、私こと博麗霊夢はいつも通り博麗神社の掃除をしていた。これが日課なのだ。そして日課のように数分で掃除を中断して、賽銭箱の傍に座り込んでしまう。
霊夢
「ああー……怠い……」
そして日課のように彼女が現れるのだ。
魔理沙
「よう、今日もサボってんな」
霊夢
「あら久しぶりね」
魔理沙
「ああ、昨日ぶりだな」
そうして普通の魔法使い、霧雨魔理沙はいつも私の隣に腰を下ろすのだ。が、今日は違った。私の目の前に立ちはだかり、ある提案をしてきた。
魔理沙
「霊夢、里に行こうぜ」
霊夢
「は?何よ唐突に」
魔理沙
「今人里でアリスが絵本の読み聞かせをやってるんだ。面白そうだから私達も見に行こうぜ!」
霊夢
「別にいいわよ。あんた一人で行ってきなさい」
私はそう言って魔理沙をあしらったが、そんな言葉が彼女に通じるはずもなく、私はずるずると人里へと向かうしかなかった。
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