むかしむかし

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────── ──── ── 人里 結局魔理沙に引きずられて人里まで来てしまった。 私はそう思いながら頭をポリポリと掻く。すると少し離れた所に見慣れた魔法使いがいることに気付いた。向こうもこちらに気付いたらしく、こっちに近づいてきた。 アリス 「魔理沙、今日も来たのね」 魔理沙 「おう、聞きに来てやったぜ」 アリス 「それと……珍しいのもいるわね」 霊夢 「なんか文句ある?」 アリス 「いいえ別に。ただあなたもこういうのに興味があるんだなぁって、意外に思っただけ」 霊夢 「別に興味があるわけじゃ……それになんか馬鹿にされてる気がするのは気のせい?」 アリス 「それは失礼。じゃあ今日読むこの本も勿論知ってるわよね」 そう言ってアリスは一冊の絵本を私に突きつけてきた。 霊夢 「……あー、うん。知ってる……知ってるわよ。あれでしょ、帽子をなんとかする奴でしょ?」 アリスがため息をついて私から本を奪い返した。 アリス 「呆れた。似たようなのと同居しているくせにこのおとぎ話を知らないなんて」 魔理沙 「まぁいいじゃないか。だから今日は霊夢を連れて来たんだぜ」 アリス 「そうね。じゃあ特等席に座って待ってなさい」 アリスはそう言うと、来た方へと戻って行ってしまった。
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