むかしむかし

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一寸法師 むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんとおばあさんには子供がいなかったので、神様にお願いをしました。 すると、小さな小さな男の子が生まれました。二人はこの子供に一寸法師と名付けました。一寸法師はいつまでもいつまでも小さいままでした。 ある日、一寸法師は都で武士になりたいと言って家を飛び出しました。おばあさんから貰ったお椀で川を渡り、おじいさんから貰った針の剣を携えて、箸で椀を漕いでいきました。 都に着いた一寸法師は、大きなお屋敷のお姫様のお守りをすることになりました。 お姫様が旅をしている時、鬼が現れてお姫様をさらおうとしました。一寸法師はお姫様を守るために戦いましたが、鬼に食べられてしましました。一寸法師は鬼の腹の中で針を刺しました。鬼はあまりの痛さに降参し、一寸法師を吐き出して逃げてしまいました。 その時に鬼が落としていった打出の小槌を使い、一寸法師は自分の身体を大きくして、普通の人間と同じ大きさになりました。 その後、一寸法師とお姫様は結婚し、金銀財宝を打出の小槌から出して、ずっと幸せに暮らしましたとさ。 おしまい
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