むかしむかし

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────── ──── ── 人里 アリス 「(今日もなかなか盛況だったわね。でも日々大きな観客が増えているのは気のせいかしら?)」 少女 「すみません!」 アリスははっと我に返って前を見る。そこにはフードを深くかぶった女の子が立っていた。何故女の子か判ったかというと、フードの間から綺麗な金髪が伸びていたのに気が付いたからである。 アリス 「ああ、ごめんなさい。考え事をしてしまっていて。何か御用かしら、お嬢さん?」 少女 「……ここら辺に異変を解決してくれる巫女さんっていますか?」 アリス 「それって霊夢のこと?」 少女 「そ、その人はどこにいるか判りますかっ!?」 金髪の少女は語気を強めてアリスに尋ねる。アリスは少し戸惑いながらも後ろを向いて博麗神社がある山の方を指さした。 アリス 「あの山見える?あの山に博麗神社っていうボロい神社があるんだけど、そこにいるのが霊夢って奴よ。紅白な見た目をしてるからすぐ判ると思うんだけど……あら?」 アリスが少女に向き直ると、もうそこには誰もいなかった。アリスは口元に手をやって少し考えた。ちらりともう一度博麗神社の方を見ると、ゆっくりと神社に向かって歩き出した。 アリス 「(……まぁ、念のため行っておきましょうか)」
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