プロローグ

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自分の存在を確かめるまでに成長したそれは「ヒト」という形をしていた。 あの者と同じ形。 それを認識した後、自分は手を動かした。 足。 肩。 首。 頭。 順次に確かめたそれら全てが、自分の思い通りに動く。 しかし、この暗闇からは抜け出せれない。 仕方が無い。 ここは自分の世界なのだから。 自分の世界からは抜け出せれない。 それなら……。 あちらの世界に手を伸ばそう。
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